ゴルゴ13 (第130巻)

by さいとうたかを 2003年作品
cover  ゴルゴ13である。ついに区切りの130巻達成の記念号でもある。
しかし、そんなことよりも嬉しいのは、ゴルゴ学でも人気の高かった「黄金の犬」が読めることである。犬とゴルゴの友情がテーマとも言えるこの作品は、ゴルゴらしくない優しさが垣間見える。見方によってはゴルゴらしくないという批判的な意見も出てきそうなのであるが、さきのゴルゴ学でもそういった意見はなく、非常に良くできた作品である。
 捕らわれの身となった飼い主(女性研究者)を探して山越えの旅をするゴールデンリトリーバー(黄金の犬)と、それを追跡するゴルゴと仲間の犬。
一芸に秀でた犬だけを集めて雪山を越えるゴルゴと、彼のパートナーとして大活躍する犬の主従というよりは友情に近い関係が見ものである。ゴルゴに対して絶対の信頼と、忠誠をよせる犬たちのラストシーンが涙をさそう。
 犬と暮らす日々というコーナーを持っているように、筆者も犬と暮らしているということもあり、「黄金の犬」はゴルゴ屈指の名作となった。

 他の ゴルゴ13 シリーズ はこちら。
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