経済ってそういうことだったのか会議 : 佐藤 雅彦 / 竹中 平蔵 |
かのホリエモンこと堀江貴文さんの愛読書でもある本書は、中高校での社会科の授業でサブテキストとして利用して欲しい書である。
個人的には「もっと早くに読んでおくべきだった」書でもあるが、だからといってこれから読んでも価値が下がるということではない。未読の方には是非一読して欲しい名著である。
大臣、政治家になる以前の竹中 平蔵と、天才広告屋の佐藤 雅彦による会議とい形式をとって、経済、お金の動きを実にわかりやすく説明している。
「株は人気投票」、「会社は株主の物」などライブドアの堀江社長語録の出展は全て竹中氏ではないのかと思わせるような刺激的な言葉も多い。
小泉内閣の進めてきた構造改革のキーマンは間違いなく竹中平蔵である。
既得権を侵害されることを極端に恐れる政治家や経営者からの批判の矢面に立たされている昨今であるが、郵政民営化をはじめとする多くの改革事業について何もアメリカの圧力に屈した訳でも、小泉首相の執念の手伝いをしている訳でも、単なる瞬間的な思いつきでもなく、経済学者として長年に渡って研究し提言し続けてきた理念の実践に他ならない。
私個人はゼネコン関係者でもなく、郵政に携わっているわけでもない、ただの消費者であるので生活がよくなれば政策は評価する。数年に渡る「痛みを伴う改革」においても、特に痛みを味わっていない人間であるため、竹中氏の経済理念は実に正論であると支持する改革推進派である。 Posted by Rei Genma on June 11, 2005 TrackBack | |
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