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by 小林尽 2008年作品
このサイトで変態仮面の記事を書いてから3年半もの時間が流れた。
今もその記事には「変態仮面」のキーワードで一定数のユーザーが継続的に訪れている。

そんな2008年1月に、その変態仮面が復刻されるというニュースが飛び込んできた。

ジャンプスクエア"という読みきり中心の雑誌にて、「帰ってきた変態仮面」というタイトル、作者も小林尽(原作:あんど慶周)と完全リニューアル版だ。

リニューアルといっても、以前にも触れたあの名言「それは私のおいなりさんだ。」は健在だ。また、その他数々の名セリフも受け継いでおりオリジナルのテーストは全く損なわれていない。

作品もさることながら、オリジナル作者のあんど慶周参加の座談会もあり、変態仮面ファンには興味深い内容になっている。
また、ジャンプリミックス(コンビニで流通しているコミックス)にて、1月21日より発売予定ということ。再度、是非一読をお薦めしておきたい。

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by うのせけんいち 1991年作品
ウノケンの爆発ウギャー-うのせ-けんいち 「究極!変態仮面」を検索してここにたどり着く人が多い。意外にバカ漫画を調べている人が多いのだと認識する今日この頃である。

変態仮面でも少しふれた「ウノケンの爆発ウギャー」についての情報がネット上であまりにも少ないため、ここに載せておきたいと思う。

少年マガジンで長期連載だった「激烈バカ」に比べると少年サンデーにおける「爆発ウギャー」の扱いは非常に低い。全作品がコミックスに入っている訳ではないし、その後の作品を載せるチャンスをもらった訳でもない。

作者の"うのせけんいち"氏も精神的に追い込まれて漫画家を廃業したという噂もあり、作品の全容を解説できる人間も存在しない可能性がある。
名作と呼ぶことは出来ないが、一つの時代に異常な痕跡を残した快作として記憶の糸を継ぐんでおく。

記憶に残っているキャラクターを以下に記す。このサイトはWikiではないのだが、他のキャラクターを思い出したら追記する。

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by あんど 慶周 1993年作品
究極 ! 変態仮面 「それは私のおいなりさんだ。」という漫画史に残る名言をご存知だろうか。(いや知らない。反語)

1980年代後半から90年代前半にかけて、所謂「不条理マンガ」がちょっとしたブームになった。"吉田戦車"の"伝染るんです"の大ブームをきっかけに、青年漫画誌だけでなく少年マンガにまでその波は及んだ。

"斉藤 富士夫"という凄くまじめそうな名前ながら、少年マガジンの歴史に残る怪作"激烈バカ"が連載され、今なおその芸風を全く変えずに現役として第一線で活躍する"漫☆画太郎"は少年ジャンプ最大の超問題作、"珍遊記"でデビュー。そして、まさか少年サンデーがこの作品を週刊連載にするとは(悪)夢にも思わなかった、奇跡の傑作"ウノケンの爆発ウギャー!!" のうのせけんいち(ちなみに彼は精神病院に入院しているというウワサがある)と目白押しだった。

"究極 ! 変態仮面"というタイトルを初めて目にしたとき、所謂"不条理漫画"と同じ系統の作品かと思った。実は漫画としては非常にオーソドックスでスラップスティックな内容である。だが、主人公の母親の職業がSMの女王様で怒ると鞭打ち、蝋燭、亀甲縛りという職業病のお仕置きが飛び出したり、母親以外のパンティをかぶると正義の超人になるといった構成は、正に"変態"の名に恥じない内容だ。

寿司を食べようと女性が箸でつまんだ時に出た「それは私のおいなりさんだ」は今でも語り継がれる名セリフだ。
手に入りやすいうちに是非一読をお薦めしておきたい、快作だ。

ついにリメイク作品が!"帰ってきた変態仮面 :: 小林尽"としてジャンプスクエアに掲載されました!

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by 本宮 ひろ志 1971年作品
男一匹ガキ大将  「巨人の星 」、「あしたのジョー 」と並んで70年代を代表する少年マンガである。当時はまだ新興のマイナー雑誌だった少年ジャンプを一躍メジャーに押し上げた、ジャンプの神様的な作品だ。
 現在まで続く、ヤンキー出世物マンガの元祖といえる作品だが、物語のスケールはこの作品の方がはるかに大きい。何しろ、主人公「戸川万吉」の夢はでっかい男になること。そのケンカの相手は、街の番長、日本の財閥との株勝負、アメリカの巨大資本、そして日本国家と物語が進むにつれてスケールが大きくなる。ライバルのインフレーションというジャンプの基本方針を最初に確立した作品でもある。
 作者の本宮 ひろ志もここまでの物語になるとは夢にも思っていなかっただろう。作者の思いつきというか、その時の興味を作品の題材として取り込んでいくというやり方は時として物語の破綻を呼ぶが、そのぎりぎりのラインでうまく纏め上げながら物語を進めていった結果が「おもしろい」作品になったのだと思う。
 私はリアルタイムでこの作品を読んだ訳ではなく、ジャンプでの最終回から10年以上たってから単行本でまとめて読んだ。すでに時代にそぐわない場面設定ではあったのだが、全20巻を一気に読ませた、いや読むのをやめる事をさせなかった物語のパワーはさすがにジャンプを代表する人気作品だと感心したものだ。
 作者が何を描いたか覚えていないという、「富士の裾野決戦」以降も充分に面白く、現在発行されている復刻版ではカットされているのが残念だ。(作者の意向により現在入手できる単行本では「富士の裾野決戦」で最終回になっている)
 この作品の成功により、本宮 ひろ志 氏はジャンプの功労者としてその地位を不動のものとし、数々のヒット作品を送り出す。現在も「サラリーマン金太郎」等メジャーの第一線で活躍し続けている。世間的にはもっと評価されていい作家だと思う。

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by 永井 豪 1974年作品
デビルマン  TVアニメにもなり、Vアニメにもなり、そして実写版で映画化もされてしまった、伝説の名作。オリジナルは単行本5巻、連載期間はわずか1年という短さであるがそこに全てを凝縮して完結させた、永井豪の力量は恐るべきものだ。正に、天才が狂気と才能を一気に放出した結果の作品といえよう。
 未完に終わった「魔王ダンテ」で見せた、悪魔=地球の先住民というアイデアを元に、最後は最終戦争(アーマゲドン)にまで発展した漫画版と、愛のために一族を裏切って人間のために闘うヒーロー物語であるTVアニメ版が同時進行するといスリリングな展開の中、約1年間の伝説は幕を閉じる。
 とにかく漫画版最終回、コミックス第5巻のラストシーンの衝撃がこの作品を伝説化している。リアルタイムでこの連載を読んでいた子供たちが大人になり、クリエータとして世に作品を送り出す立場になった今、多くの作品がこのデビルマンラストシーンを超えるべくもがき苦しんでいる...わかりやすい例では、「新世紀エヴァンゲリオン:まごころを君に」のラストシーンがそれだ。

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