90年代 名作
変態仮面でも少しふれた「ウノケンの爆発ウギャー」についての情報がネット上であまりにも少ないため、ここに載せておきたいと思う。
少年マガジンで長期連載だった「激烈バカ」に比べると少年サンデーにおける「爆発ウギャー」の扱いは非常に低い。全作品がコミックスに入っている訳ではないし、その後の作品を載せるチャンスをもらった訳でもない。
作者の"うのせけんいち"氏も精神的に追い込まれて漫画家を廃業したという噂もあり、作品の全容を解説できる人間も存在しない可能性がある。
名作と呼ぶことは出来ないが、一つの時代に異常な痕跡を残した快作として記憶の糸を継ぐんでおく。
記憶に残っているキャラクターを以下に記す。このサイトはWikiではないのだが、他のキャラクターを思い出したら追記する。
1980年代後半から90年代前半にかけて、所謂「不条理マンガ」がちょっとしたブームになった。"吉田戦車"の"伝染るんです"の大ブームをきっかけに、青年漫画誌だけでなく少年マンガにまでその波は及んだ。
"斉藤 富士夫"という凄くまじめそうな名前ながら、少年マガジンの歴史に残る怪作"激烈バカ"が連載され、今なおその芸風を全く変えずに現役として第一線で活躍する"漫☆画太郎"は少年ジャンプ最大の超問題作、"珍遊記"でデビュー。そして、まさか少年サンデーがこの作品を週刊連載にするとは(悪)夢にも思わなかった、奇跡の傑作"ウノケンの爆発ウギャー!!" のうのせけんいち(ちなみに彼は精神病院に入院しているというウワサがある)と目白押しだった。
"究極 ! 変態仮面"というタイトルを初めて目にしたとき、所謂"不条理漫画"と同じ系統の作品かと思った。実は漫画としては非常にオーソドックスでスラップスティックな内容である。だが、主人公の母親の職業がSMの女王様で怒ると鞭打ち、蝋燭、亀甲縛りという職業病のお仕置きが飛び出したり、母親以外のパンティをかぶると正義の超人になるといった構成は、正に"変態"の名に恥じない内容だ。
寿司を食べようと女性が箸でつまんだ時に出た「それは私のおいなりさんだ」は今でも語り継がれる名セリフだ。
手に入りやすいうちに是非一読をお薦めしておきたい、快作だ。
ついにリメイク作品が!"帰ってきた変態仮面 :: 小林尽"としてジャンプスクエアに掲載されました!