SEGAサターン

by SEGA/スマイルビット 1996年作品
J.LEAGUE プロサッカークラブをつくろう "サカつく"正式には"J.LEAGUE プロサッカークラブをつくろう"という長ったらしい名前のこのゲームも2004年バージョンが発表される。 毎回進化しつづけながらも、1作目で確立されたゲームシステムを変えることなくここまできた。
ここでは、敢えて記念すべき、そしてシリーズ最強の難易度を誇る初代サカつくを紹介したい。

自分史ゲーム好き全盛期、特にシミュレーションやりまくりだった当時の私は、このゲームがやりたくて仕方がなかったのだが、当時米国に住んでいた関係で入手することができなかった。 やりたくて悶々としていたが、日本に出張する機会があり発売開始から半年余りたって遅ればせながらこのサカつくを手に入れた。

 という入手経緯もあって、攻略本の類は一切触れることがなかったし、ゲーム雑誌でゲームデータに関わる情報を得ることも殆どなかった。
という部分を差し引いても、この初代サカつくはとんでもなく難しかったのは、その後同じような状況でプレイした"サカつく2"と比べても明らかだ。

 何がそんなに難しかったかというと、とにかく序盤で勝てないということだ。恥ずかしながら私のファーストプレイは2年目でゲームオーバーという結果だった。この勝てない+資金がない序盤をどうやって切り抜けるかが、強いチーム作りにとっても非常に重要になる。
最近のバージョンのような"世界クラブトーナメント"や"世界スポーツ大会"というイベントはなく、クラブ以外の戦いは唯一"インターナショナルカップ"だけだったのもあり、自分のクラブの強さの指針は他のプレーヤーとの対戦に集約された。

 パスワードによるデータ対戦が可能だったので、インターネット上でも数々の大会が催され、 その熱気が次作以降のゲームつくりに大きな影響を与えたのは間違いない。
 そして今もその熱気は続き、SEGAいやゲーム史屈指の人気シリーズとなったのだ。

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by チュンソフト 1998年作品
街〜運命の交差点〜 サウンドノベル・エボリューション3
 スーパーファミコンで「弟切草」が発表されたのは、もう10年以上前になる。新たなゲームジャンルを開拓した野心作であり、未だに根強いファンがいる作品である。脚本を担当した長坂秀佳氏は、古くは「怪傑ズバット」や「キカイダー」といった東映特撮を担当し、東映時代劇や刑事物の脚本でも有名な作家である。「弟切草」は長坂氏にとっても新しい分野への挑戦作品であり、その後小説化、映画化もされて、氏の代表作の一つとなった。
 この「街」という作品も長坂氏の脚本によるものであり、この脚本が「街」という作品の魅力の全てといってよいほど卓越したものである。ゲーム製作のチュンソフトはあの「ドラゴンクエスト」のメインプログラマーだった中村氏が興した会社である。「弟切草」以降、サウンド・ノベルというジャンルの第一人者として優れたゲーム作品を送り出しているが、この「街」は全てのサウンドノベルソフトの頂点に位置する作品だと思う。
 脚本も「弟切草」の経験を踏まえた上で、ゲームとしてのシナリオ作りが格段に進歩しているし、これだけ複雑なザッピングシステムをユーザーがついていける範囲できっちり纏め上げるゲームプロデュース力もさすがである。
 オリジナル版で実写を使った映像に対しての批判もあった。後に移植されたPS版では実写の変わりにイラスト(?)を使ったモードが付け加えられたりしたのだが、筆者個人としては、実写の映像に対する批判そのものが全く理解できないので、このゲームに関しては減点の対象は全くない。強いてあげれば出演している俳優さん達の個人的な好き嫌いがある位か。100点差し上げたい。
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