70年代 名作

ゲゲゲの鬼太郎 ゲゲゲBOX60's & 70's 2007年4月より第五世代、かつ21世紀最初のゲゲゲの鬼太郎シリーズが開始された。
少年少女に大人気で、ちょっとしたブームと言って良いだろう。

 時代背景に合わせた状況設定に違いはあるが、基本的に40年前のネタをリメイクしているのであるが、全く古くさくないのと同時に「怖いもの」の本質は不変かつ普遍だと思い知らされる。

 私は野沢雅子世代なので、特に70年代版になじみが深い。ただ、このシリーズは妖怪というよりも、欲に目のくらんだ人間の怖さをテーマとしており、最新版の鬼太郎に比べると全くヒーロー然としていない鬼太郎を見ることが出来る。
特に、私は「かまぼこ」という話が好きだ。半魚人(半分人間らしい)が鬼太郎をだまして魚を捕らせ、その魚でかまぼこを作って大もうけするという話である。
人間になることを望んだ半魚人は、望み通り手術で人間になるのだが、そのとたん多額の税金取りたて等があり「妖怪に戻してくれー」と泣き叫ぶという救われないオチが秀逸だ。

妖怪人間ベム」のラストも、人間になることで妖怪人間の能力を失うことを嫌い最期を迎えるというものだったなぁ。

| コメント(0)| トラックバック(0)
by 宮内 洋 2004年作品
怪傑ズバット BOX 10年ほど前に"宮内 洋"直筆サイン入りLD全4巻を購入して以来、暇なとき、落ち込んだとき、悲しいときに幾度も幾度も見返してきた、とても思い入れのある作品、"快傑ズバット"(怪傑ズバットではない)。
DVD化されるのを首を長くして待っていた。待ったかいあって、ついに7枚組みDVD Boxとして発売が決定した。内1枚はスペシャルディスクで、"怪傑ズバットメモリアル"というタイトルが付けられているが内容は不明だ。
宮内 洋という俳優は非常に惜しいタレントだったと思う。ヒーローとしてのかっこよさは、ワイルドかつ、男の色気を感じさせるマスクと、徹底したキザ演技、そして長身を生かした佇まいとおよそ俳優の資質としては十分過ぎる程の才能に恵まれていた。
しかし、唯一役者としてはある意味致命的な欠陥があった。どうにも滑舌が悪いのだ。ヒーローもの特有のシャウトが多いため、子供の頃は気にならなかったのだが、今彼のセリフを聞くと早口のうえに奥にこもった声がどうにも聞き取りにくい。 声の特徴は役者としての武器になる(田村正和がそうだ)が、聞き取りにくいというのはどうにも...
ほんの少しだけ何かが違えば、宮内 洋の"古畑任三郎"も存在し得たと考えると、芸能人の仕事、運命というのは数奇なものだとつくづく思う。
とは言え、四半世紀たった今でも DVD BOXが発売され、こうして手放しで絶賛するファンがいるということだけでも、ズバットに携わった人たちにとっては幸せなことだろう。いつか、ズバット50周年記念BOXが発売されるのかという想像も、かなりの現実味がある。
伝説になる日も近いぞ、ズバット!
| コメント(1)| トラックバック(0)
by 宮内 洋 1977年作品
快傑ズバット大全  怪傑ズバットと言えば、日本稀有の気障&ヒーロー俳優「宮内 洋」氏の代表作にして、日本特撮史上最高の傑作テレビシリーズである。若い人はおろか、これを書いている私ですらきちんと観たことがない日活「渡り鳥シリーズ」をモチーフにした特撮ドラマである。私的にはむしろ「渡り鳥」という映画は「ズバット」風なんだな、という思いで逆に「渡り鳥」に興味を持ってしまった。それくらいこの「ズバット」はオリジナリティにあふれ、一度観たら忘れられない程の強いインパクトを持った作品なのだ。
 兎にも角にも、長坂秀佳氏のすばらしい脚本によりこの名作はなりたっている。主人公「早川 健」及び「ズバット」のキメ台詞、荒唐無稽な「日本で二番目」の用心棒の技とそれを上回る早川の技。極端な言い方をすればこれらのセリフと技の応酬を観るだけも十分楽しめる。(私はこの技対決の部分だけを別テープに編集してしまった程だ。)
 駄作は全くないのだが、あえて言えばその芸風が確立された「8話:悲しみのプロパン爆破」「9話:涙の河を振り返れ」あたりがブッ飛んでいて面白いのでおすすめ。現在は映像商品が無いので、とりあえずこのムック本で来るべき日(DVD発売等)に備えて予習(復習≠復讐)してみるのも良いかも。
| コメント(1)| トラックバック(0)

最新トラックバック