アニメ

ゲゲゲの鬼太郎 ゲゲゲBOX60's & 70's 2007年4月より第五世代、かつ21世紀最初のゲゲゲの鬼太郎シリーズが開始された。
少年少女に大人気で、ちょっとしたブームと言って良いだろう。

 時代背景に合わせた状況設定に違いはあるが、基本的に40年前のネタをリメイクしているのであるが、全く古くさくないのと同時に「怖いもの」の本質は不変かつ普遍だと思い知らされる。

 私は野沢雅子世代なので、特に70年代版になじみが深い。ただ、このシリーズは妖怪というよりも、欲に目のくらんだ人間の怖さをテーマとしており、最新版の鬼太郎に比べると全くヒーロー然としていない鬼太郎を見ることが出来る。
特に、私は「かまぼこ」という話が好きだ。半魚人(半分人間らしい)が鬼太郎をだまして魚を捕らせ、その魚でかまぼこを作って大もうけするという話である。
人間になることを望んだ半魚人は、望み通り手術で人間になるのだが、そのとたん多額の税金取りたて等があり「妖怪に戻してくれー」と泣き叫ぶという救われないオチが秀逸だ。

妖怪人間ベム」のラストも、人間になることで妖怪人間の能力を失うことを嫌い最期を迎えるというものだったなぁ。

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by 庵野 秀明 1995年作品
NEON GENESIS EVANGELION  90年代を代表する傑作、そして問題作アニメ「新世紀エヴァンゲリエオン」。ガンダムのように続編やサイドストーリーが生まれる作品ではなく、かといってヤマトのように美しく完結したわけでもない。後味の悪さを残したまま不時着したことが作品のアイデンティティを示しているかのようではあるが。
 私自身はこの作品をリアルタイムでは見ていない。というかアニメというジャンル自体から興味を失っていた時期であったし、アメリカに住んでいた時期でもあったので能動的に接する機会は全く無かった作品である。しかし、日本の友人が親切にも全話をビデオに撮って送ってくれたのである。その第一話を見て友人が何故わざわざビデオを送ってくれたかが理解できた。
 懐かしさと、新鮮さ、何よりも見るものを吸い込んでしまうような演出と絵が素晴らしかった。TVシリーズ19話までなら間違いなく比類ない名作として語られることになっただろう。
 何故、今エヴァかというと、最近「世界の中心で、愛をさけぶ」という小説がベストセラーになったので突然エヴァのTV版最終話「世界の中心でアイをさけんだけもの」を思い出したのだ。
 エヴァの方もSF小説「世界の中心で愛をさけんだけもの」のパクリ(?)であり、アイが英語の「 I 」なのか、「愛」なのかはたまた別の意味を持つのかという議論があったが、それの孫パクリ(??)で「世界の中心で、愛をさけぶ」というタイトルをラブストーリに付けてしまうという度胸は尊敬に値する。なんでも作者は元々別のタイトルをつけていたそうだが、出版社の担当がこのタイトルの方がわかりやすいという理由で勝手に付けてしまったらしい。
 この件についてエヴァ、もしくは元ネタに関して言及しているメディアはない、というか少なくとも私は見たことも聴いたこともないので、どうしてもここで触れておきたかったというのがこの記事のモーティベーションだ。
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by 宮崎 駿 1986作品
天空の城ラピュタ  「風の谷のナウシカ」の次、「となりのトトロ」の前という考え方によっては不遇なポジションにこの作品はある。 今では伝説と化した「ナウシカ」、子供からの絶大な支持で、定番キャラクターとなった「トトロ」に比べると少々地味な存在だ。
 しかし、一連の宮崎作品の中では1、2を争う良くできた作品だと思う。個人的にはジブリ劇場映画の中では最も好きな作品だ。良くできた冒険活劇という評価が多いのだが、これほどワクワクする映画にはそんなにお目にかかれない。
 「未来少年コナン」、「ルパン3世」、「風の谷のナウシカ」それぞれのエッセンスをうまく融合し、一つの作品として完璧に完結しており、演出家・映画監督としての宮崎駿の一つの到達点となった作品である。
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