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法の書 : アレイスター・クロウリー

by アレイスター・クロウリー 1984年作品
法の書 20世紀最大の占い師、そして魔術師としてその名を残す"アレイスター・クロウリー"の代表作である。色々な解釈があるが、黒魔術集団"黄金の夜明け"の経典であり、またクロウリーが創始した"テレーマ教"の教典とも言われている。
"汝の欲するところをなせ"というのがその教えの全てであり、"自分の望みをかなえるためにありとあらゆる努力を行いなさい"という解釈もある。
教典である以上は、他の宗教や一般人にも受け入れられやすい解釈が必要ということだろうが、"アレイスター・クロウリー"という人間の生涯を追ってみると必ずしも好意的な解釈だけで語ることはできない。

この"法の書"は近代儀式黒魔術のお手本となっており、黒魔術実践のための教科書として扱われている。自動書記で書かれたとも言われるこの書は、ノストラダムスの預言書並みに難解な書でありとても一度読んだだけでは理解できない代物だ。

小生はオジー・オズボーンブリザード・オブ・オズ "Blizzard of OZ"~血塗られた英雄伝説に収録されている"Mr. Crowley"(超名曲!)で"アレイスター・クロウリー"という名前は知っていたのだが、ひょんなことから本屋で立ち読みした"黒魔術"の本で氏の生涯に興味を持った。

佐世保で起きた、小学生女児の殺人事件がニュース・メディアを賑わせている昨今、加害者の少女が黒魔術や呪術に興味があったという情報が流れた。特に悪魔の呪法全書 "ビーバン・クリスチーナ "が愛読書だったということだが、この書などはあなたを変える魔女のおまじない "カメリアマキダークムーン "等と同程度の内容で、所謂オカルト本の一種に過ぎないかと思う。
"闇の宗教"ともいうべきか、しかしながら宗教、歴史研究には避けて通れない題材で、蔑視するような内容ではない。

少年・少女の凶悪犯罪、事件がおきる度に残虐な内容を伴った作品が槍玉にあげられる。 今回も"バトルロワイヤル"がその対象となりそうだが、勧善懲悪の大量殺人物はあまり悪者にならないようだ。
相手が悪党であれば、秘孔を突いて爆死させたり(北斗の拳)、スポークでこめかみを貫いたり(ブラック・エンジェルズ)、色々と工夫をこらした殺人方法で悪徳商人等を毎週殺す(必殺仕事人)ことは完全な悪事にはされなさそうで、これらの影響で殺人事件が起きたという話はあまり聞かない。
何か理解不能なことが起きると、純粋な娯楽作品がスケープゴートにされる風潮には閉口する。
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コメント(1)
るるが :2004年6月11日 17:43

こんにちはぁ!るるがのぶろぐにトラックバックアリガトウゴザイマス!!
この記事も、興味深い事が多くて・・・・すごいですねぇ!
これからも、ヨロシクオネガイシマス!!

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