2004年7月 アーカイブ

by 片山 恭一 2003年作品
世界の中心で、愛をさけぶ 巷では「セカチュー」と呼ばれ、ロングセラーというかロングブームを巻き起こしている作品である。本来であれば小説の王子様で紹介すべきかも知れないが、私はそれを読んでいない。
おそらく大部分の人がそうであるように、小説、映画ではなくテレビドラマで初めてこの作品に接した。いや、300万部を超える大ベストセラー小説なので、大部分というのは語弊があるか。

大ベストセラー作品なので当然興味は持ったのだが、小説に対する周りの評価は賛否両論、むしろ否の方が多かったくらいなので小説を読もうという気にならなかったという事実はある。
そして、新世紀エヴァンゲリオンのページでも触れたように、タイトルが「世界の中心でアイを叫んだけもの(エヴァ)」、「世界の中心で愛をさけんだけもの」という元ネタありきのものを堂々と掲げているという点にも反感を持ったため、 お金を払って映画を見に行くという気にもならなかったので、一番お手軽なテレビドラマという形で初めてこの作品に触れた。

「冬ソナ」こと「冬のソナタ」に対して日本90年代バブル期のトレンディドラマという評価がある。あるいは80年代少翼}ンガの世界観もあるという評もある。
それに倣えば、この「セカチュー」は80年代純愛少年マンガのテイストか。舞台となっている、というか主人公と自分は完全に同世代(同い年)のため余計にそう感じるのかも知れないが、テレビで見られるその映像はどこか郷愁を誘うものがある。

テレビ版の描写はこっ恥ずかしいのではあるが、自分の青春時代と見事に重なってしまい、郷愁というか自分の失ってしまったものがそこにある、という感覚に陥る人は少なからずいると思う。その「共感」がここまでのブームを呼び、歴史に残るベストセラーとして商業的な成功を収めたのであろう。
文学的な評価は無くとも、共感できる人が多いということは間違いなく成功作である。
少なくともテレビ版については私はかなり好きになった。小説を読む気になるかは未だ不明であるが。

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波多 陽区 7/24放送の"エンタの神様"ではついにフルバージョン(?)がオンエアされた。
「斬ったオイラが悪いのか...斬られたオメエが悪いのか」というイントロから、「必殺仕事人」のクライマックスのテーマ曲を使った自己紹介(?)に繋がる。お決まりの「TVっ子でございます」というフレーズもきっちりと放映されており、現在の人気の高さが伺える。

以前にカンニングが自分たちのネタ内で「エンタの神様」では視聴率が高い芸人は出演頻度が高くなると言っていたが、今回は放送時間も長くなり「ギター侍 波田陽区」はTVの数字的な部分でもかなりの実績を上げているということを証明している。

今回は本人の目前で「井森美幸」を斬ったことよりも、最近「〜斬り」を使いまくっている「明石家さんま」を斬ったことがニュースであろうか。

いや、それよりもネタ見せ後に「波田陽区」のフリートークが見られたということがファンにとっては一番の出来事だっただろう。意外にフリートークもイケそうな芸人という一面が見られた。

今回も髪型が変わってました。着物も変わってるのにも気づきました。売れてきたから着物も沢山作れるようになったのでしょうか。昨年のテツ&トモのジャージみたい。

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波多 陽区 ついに問い合わせ件数No.1になったらしい(@エンタの神様)。今回は一般人斬りというお話だ。ライブでは芸能人だけでなく一般ネタもあチたらしいが、私はライブを見たことがないのでおそらく大多数の人々と同様に、7/17放送のエンタの神様にて初めて一般人ネタに触れた。

ネタ的には悪くもなく良くもなくという感じだろうか。
ただ、芸能人ネタの危険度に比べるとちょっとインパクトに欠けるし、芸人本人のキャラクター(特に顔)で笑えるのではあるが、それはいつか必ず飽きてしまうだろう。

前回は特にデブルU斬りにより、モーヲタから大バッシングを受けた。特に熱狂的なファンが多いとされる辻・加護を斬るとは、なかなかのつわものである。ちなみに以前「保田 圭」も斬り倒したのであるがそれほど大事にならなかった。"いつもここから"のネタになりそう「悲しい時」の方で。

ギター侍 波田陽区 なりきりグッズも宜しく!切腹!

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波多 陽区 何でも"エンタの神様"でしか見られないらしい。そんなギター侍こと波田陽区が司会者の"福澤 朗"を斬った。7月10日(2004)放送の"エンタの神様"でのことだ。
この日のネタは良かった。ネタの構成や落とし方がかなり練られてきたようだ。ちょっと字余りっぽいところが多かったが悪くはない。
同い年ベッカムの2002年W杯バージョンの髪型も異様だったけど悪くはなかった。

キャラクターに対する最初のインパクトによる、人気先行っぽいところがあったが芸の実力も人気に負けないほど上昇していると思うし、私の願いのように息の長い芸人さんになれるのではないか。
参議院選挙前日だったので、政治ネタがないかとちょっと期待はしていたがまだ勉強中なのか、そこまでの計算はなかったのが「残念!」だった。ちょっとだけど

この日の"エンタの神様"では"青木さやか"が"友近"にちょっと触れていたのが笑えた。 "青木さやか VS. 友近"でもご覧になったのだろうか。
ついでに触れておくと、、この日は"カンニング"が一番笑えた。本当に芸人やりたくないというか、伝説のあだ花となって派手に散るつもりなのだろうか。

宴会シーズンにはまだ程遠いが、昨今の猛暑もあり浴衣で過ごすのも良いかも。そんな貴兄にはギター侍 波田陽区 なりきりグッズで暑い夏も斬りまるって言うじゃなーい。って言いませんから!残念!

 経営危ないのか! 残念! UFJ モビット 斬り!
住宅ローン利率が下がらないぞ!残念! 9199.jpでクイックジェーピーとは強引過ぎますから!稲垣悟朗斬り!
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by 沖 雅也 2001年作品
少林サッカー  「運が悪けりゃ死ぬだけさ」というフレーズはつらい時や、落ち込んだ時に助けてくれる、私にとっての「小さな呪文(by YUKI ex. J.A.M)」である。この名フレーズ(?)を産み出したのがこの「俺たちは天使だ!」である。
 この番組が放映された1979年、私は小学6年生だった。思春期に入りかけだがまだ声変わりも始まっていない子供という、人生のうちで最も怪しい時期にこの番組を見てしまった私たち(つまり私と同世代)は怪しいままに大人になってしまった。
何しろ、「太陽にほえろ!」や「大都会」(クリスタルキングの曲ではない)等ハードかつ、派手なドンパチが主流だった70年代刑事・探偵ドラマ界で、この手の軽いコメディ風のドラマは非常に斬新で新鮮なインパクトを私たちに与えたのだ。79年という80年代一歩手前という時期も微妙な感じで、トレンディドラマが主流になる80年代TVドラマグループへもカテゴライズされないし、先述の70年代ハードドラマの仲間でもないということもあり、ある意味では突出した記憶を残してくれたドラマなのだ。

 "沖 雅也"演じる"キャップ(CAP)こと麻生雅人"がこの物語の主人公である。元警察官で現在は月収200万円を目標に麻生探偵事務所を運営している私立探偵、という役柄だ。事務所の他メンバーは"柴田 恭平"演ずる"ダーツ"、"神田 正輝"演ずる"JUN"、"渡辺 篤史"演ずる"ナビ"、事務所の受付嬢YOKOに"多岐川 祐美"、その兄で弁護士役には"小野寺 昭"、他にも"江守 徹"、"勝野 洋"、"下川 辰平"といった豪華キャストがレギュラーに名を連ねる。

ストーリーは、毎回依頼を受けて活動する天使たち(探偵さん)が、依頼とは全く無関係であるはずの事件を追う刑事達とクロスしてドタバタがあった挙句に「今週もまた赤字」となるパターンである。ドラマのセリフでダーツ自らが言うようにV.S.O.P(Very Special One Pattern: 死語。当時はこのタイトルを持つレコードもリリースされた記憶がある)ではあるが、カタルシスがあるわけでもなく、お涙頂戴でもないエンディングのノリは80年代の軽さを予見させるものであった。

最終回のラストシーン、一人一億円を手にした麻生探偵事務所のメンバーはそれぞれの夢を実現させるために別れる。別れの前に記念写真を撮るのだが、それはこれまで見続けてきたオープニングのシーンと同じもので、初めてそれ(オープニング)が別れのシーンであったと理解できる。結局CAPだけは一億円の使い道を明かさないまま終わってしまうのだが、ラストに流れる「運がよければまたいつか」というキャプションにパート�Uが製作されることを期待してしまった。
結局パート�Uは作られることも無く数年が過ぎ、主演の"沖 雅也"氏の死という事件によってがこの期待が完全に終わったと告げられた気がした。

ストーリーなどの詳細はhttp://www.vap.co.jp/oreten/main.htmlをご覧下さい。これより詳しいWebサイトは現在存在しないかとおもいます。

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