2004年4月 アーカイブ

by チャウ・シンチー 2002年作品
少林サッカー  とある映画を劇場に見に行った際、この「少林サッカー」の予告版を見た。予告版に対する感想いう点では、小さい頃に東映マンガまつりで見た「マジンガーZ対デビルマン」以来の衝撃だった。これほど公開が待ち遠しく思った映画も珍しい。
 DVDも発売され、TVでも放映されたのでこの作品に触れた人は多いと思うが、「キャプテン翼」や「北斗の拳」にトキメイタ世代であれば間違いなく映像だけで笑える作品。個人的には「実写映画の正しいCGの使い方」を初めて実践した作品でもある。もちろん「ロード オブ ザ リング」や「マトリックス」の映像美術を否定するつもりは毛頭ないが、限られた予算でもこれだけのことが出来るという非常によい例である
 身を持ち崩した名サッカー選手が、少林寺拳法を効率よく広めたいという野心を持つ武道家と超人的な能力を持つ仲間と共に寄せ集めサッカーチームを作り、最後は悪の「デビルズ」に勝つ、という展開も少年漫画の王道である。
 古くは「アストロ球団」から連なるプロットに、70年代少年漫画の典型である「ブスに見えるけど実は美人な女の子」とのラブストーリーを、随所にちりばめられた細かいギャグで繋いでいく作りは実に安心してみていられるし、荒唐無稽なサッカーシーンも見事に見るものをひきつけ、非常に楽しめる作品である。
 とは言え、同僚の中国人にこの話をしたら「日本人にあの面白さがわかりますか?」と言われてしまった。やはり原語がわからないと面白さも半減してしまうのだろう。
 ということで100%楽しみたい方は中国語(カントニーズ)をマスターすることをお勧めする。
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by 沢田 研二 2003年作品
快傑ジュリーの冒険  待ちに待った「ジュリー」映像集。
70年代後半-80年代前半という時代に、小学校高学年から中学生という色気づきはじめる時期が重なった男性(まわりくどいが、要するに386世代のおじさん達のこと)へ与えた影響は計り知れない。
 #4 「憎みきれないろくでなし」でのパンクファッション、続く#5「サムライ」のジャパニーズニューウェーブともいうべき斬新なファッション、元祖ビジュアル系と言えるそのビジュアルも非常に魅力的なアーティストの映像がこうして復活されたのは非常に嬉しい。個人的にも彼のファッションには非常に大きな影響を受けており、思い入れも強い。
 もちろん楽曲も、歌謡曲の土俵で戦いながらロックしている、いやロックさせるというアーティストとしてのこだわりも素晴らしい。彼がいなければ日本のロックがメインストリームのマーケットに登場することが10年遅れただろう。言い換えれば、80年代後半のバンドブームも10年遅れたということだ。
 映像の質がいまいちだとかいう突っ込みはあるが、全ての国民に観てもらいたいと思う。マジで。  音楽よもやま話の記事ではないかという気もしましたが、DVD作品ということでこちらに載せました。
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