2004年2月 アーカイブ

by MISFITS 1997年作品
アメリカン・サイコ アメリカンパンクの重鎮として、SlayerやMetallica等のスラッシュメタルバンドにも多大な影響を与えたバンド「ミスフィッツ」の復活アルバムである。コアなパンクファンや、Misfitsファンからすればオリジナルヴォーカルのグレン・ダンジグ抜きで作られた本アルバムなど評価の対象にもならないのかも知れないが、Green DayやOffspring等の人気アメリカンパンクバンドと比較しても何ら劣ることがない、名作アルバムだと思う。
 小生は特にコアなパンクファンという訳ではなかったのだが、その昔アメリカに住んでいたときに何気なくCDショップで試聴して一発で気に入ってしまったアルバムだ。とにかくわかり易いメロディに「オーオー」という掛け声が乗るサビは、歌詞を覚えなくてもライブで一緒に歌えてしまうという、非常に敷居の低いポピュラリティを持った音楽だと思う。
 サウンドが気に入ってファンになったのだが、その後インタビューやステージネーム、歌詞などをよく読んでみると実はKISSや聖飢魔�Uにも通ずるビジュアル系(?)キャラクタバンドであったりして驚いた。個人的には音楽業界でもこういったエンターテインメント戦略を否定する気はない、というよりビジネスとして捕らえた場合には尊敬に値する戦略だと思っている。ビジュアルに走って音楽がダメダメのバンド等とは、基盤となる音楽にも魅力があってバンドのキャラクタにも魅力があるこれらのバンドは比較の対象にならないと思う。
 グレン・ダンジグが在籍した時代も音も嫌いではないが、小生はこのAmerican Psycho や Famous Monsters の方が好みである。日本でももっと評価されて良いバンドだ。
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