2004年9月 アーカイブ

by KIX-S 1998年作品
90’S〜The Best  90年代に活動した女性ユニット KIX-S は、90年代初頭に大きく飛躍した「ビーイング」の一員だ。後にZard, Manish, Pameraといった女性ボーカルユニット(Pameraは男女)の先頭打者といったところか。

 明言はされていないが、恐らく解散してしまったユニット「KIX-S」のシングル中心のベスト盤が、この作品である。#17「また逢える…」がドラマの主題歌としてヒットシングルとなり一般の知名度を上げたのだが、実はこのシングルを発表する前に3枚のアルバムをリリースしており、実はかなりアルバム志向が強いアーティストである。
これはビーイングの先輩である「浜田麻里」の戦略に近く、一過性の慰み物ではないコアなファンを持つアーティストとして成長させたいという製作者の思いなのだろうか。
ということからも、シングルよりもアルバムに名曲が多く、このベスト盤もシングルを中心としながらもアルバムのみのシ曲も網・オており、私のような全CDを所有しているファンから見ても納得できる選曲である。

KIX-Sは「女B'z」という触れ込みのギター&ヴォーカルユニットである。4枚目のアルバム「MOTHER」で、ギターの腕前が一気にあがり、作詞・作曲能力も開花したように思う。1st〜3rdまでは半年に一枚という怒涛のリリースラッシュだったのだが、3rdと4thは一年半ほどのブランクがあり、ここでアーティストとしての地力を向上させたのだと思う。
KIX-Sの一番の魅力は、魅力的なメロディにあると思っている。#4「抱いて・・・抱きしめて」はJ-POP史上に残る傑作ハードポップナンバーだと思うし、#15「Everybody! Shake It Buddy!」の弾けたメロディも素晴らしい。
ベストアルバムということもあり、全曲が名曲なのであるが、これを聴いて気に入った人がいるならば、次は先述の「MOTHER」も是非聴いてもらいたい。(..が、現在廃盤らしい..)

個人的にはZardよりももっと売れてもおかしくなかったユニットなので、解散してしまったのは非常に惜しいのであるが、なんと最近この二人が中心となってK-SEEDというバンドを結成したらしい。「K-SEED」という名前が何となく意味深だが、そんなことはどうでも良い。早くこのバンドの音源に触れたいものだ。

ちなみに初期のアルバムには大黒摩季がコーラスで参加している。

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