2010年2月 アーカイブ

by Black Tide2008年作品
Light from Above::Black Tide  凄い、凄いバンドだ。リリース後2年近く聴くチャンスを逃していた、自分自身を悔しく思う。
聴くと自然にヘッドバンキングしてしまう1曲目の"Shockwave"をカッコ良いと思わなければ、ハードロック・ヘヴィメタルとの相性はゼロだろう。
そう断言できる豪快な名曲で幕を開け、全11曲徹頭徹尾ハードなロックンロールで突っ走る素晴らしいロックアルバムだ。
ギターが作曲の中心で「こんなリフ作ったけどどうすか?」「カッケー!最高。」というやりとりが想像できるストレートな楽曲とリズム隊のグルーブは流石アメリカ人!と唸ってしまう。
Mー9でメタリカをカバーをしているが、他にもGun's & RosesやVan Halenに代表される80年代のメタルバンドからの影響は至る所で垣間見える。
オリジナリティ云々を唱える人もいるが、自分たちの好きな音楽を素直に形にしただけでネガティブな要素は全く無い。
中にはM-7やM-10、M-11のように所謂"ジャパメタ"っぽい曲もあり、日本人の琴線にふれるコード進行や歌メロも楽しめる。
私なんぞが何を書いても、このバンドの魅力は表現し切れない。
とにかく一度聴いて欲しい、と心から思うバンドであることは間違いない。
発表当時の平均年齢17歳、ボーカルは14歳というデータはおまけ。アルバムを語るに必要無い。現在はボーカルが声変わりしたようだが、ギタリストは益々凄みを増している。
日本の10代バンドマンよ、これが世界、メジャーの実力だ。精進、精進。
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by Dokken2008年作品
lightning strikes again::  dokken  ドッケンなんてそもそもあまり好きなバンドでは無い。
80年代の全盛期に"Under Lock and Key"なんぞは良く聴いてはいたが、ギターソロ意外にのめりこんで聴くようなパートは無かった。
メロディや楽曲の構成が何か中途半端な感じだったのと、何よりもボーカリスト、ドン・ドッケンの声が好きでは無かったのだ。
そんな私がなぜこのアルバムのレビューを書いているのか。その訳は簡単だ。
「良いアルバム」だと感じたから、只それだけだ。
過去の楽曲名をタイトルとしたこの作品は、何でもドッケン最後のアルバムになるらしいのだが、80年代のテイストはそのままにボーカルを含めた全ての要素、楽曲構成・演奏・サウンドプロダクションがグレードアップしている。
1曲目"Standing on the Outside"はリフの構成からしてDokken節全開。ドン・ドッケンとドラムのミック・ブラウン以外のメンバーは売上全盛期とは異なるが、音楽的にはこのメンバーが全盛期と言って良い。
ギターのジョン・レヴィンはジョージ・リンチを崇拝しているらしく、昔のジョージ・リンチを彷彿とさせるギター・リフやソロを散りばめている。
ややバラードが多い気はするが、アルバムラストの2000年代風ヘヴィナンバー"Leave Me Alone"もドン・ドッケンの声にも合っているし、ギターソロもカッコ良く決まっており全く違和感は無い。
単なる80年代懐古ではなく、新しい作品としてもっと評価されるべきアルバムである。私は"Tooth and Nail"や"Under Lock and Key"よりも好きだ。
これで最後というのは少し寂しい。
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