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2003年9月 アーカイブ
by Bon Jovi 1988年作品
Slippery When Wet の大成功により、このアルバムは音作りの面で非常にゴージャスになった。バンド自身はあまりよく思っていないらしいが、デスモンド・チャイルドとの共作曲の完成度は高く、アメリカンハードポップの王道を行く。このアルバムが大ヒットするのも当然である。
MTVでHeavy Rotation になったプロモーションビデオもさすがにメジャーバンドというゴージャスさであり、80年代の世界的Heavy Metal バブルの象徴ともいえる作品。 東京ドームの大晦日カウントダウンコンサートで、Blood On Bloodを一緒に歌ったのが個人的には懐かしい。
MTVでHeavy Rotation になったプロモーションビデオもさすがにメジャーバンドというゴージャスさであり、80年代の世界的Heavy Metal バブルの象徴ともいえる作品。 東京ドームの大晦日カウントダウンコンサートで、Blood On Bloodを一緒に歌ったのが個人的には懐かしい。
新作 "This Left Feels Right - Greatest Hits (DVD付き限定盤) "にはベスト盤Cross Roadには収録されなかった "Born to be my baby" が収録されているのが嬉しい。
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by 中島みゆき 1996年作品
椎名林檎と比較してしまった中島みゆきを取り上げる。ちょっと反則技であるがベスト盤をレビューしたい。
中島みゆきクラスのベテランになると、初期から現在に至るまで名曲が多いので一枚で多くの名曲を堪能できるのはどうしてもベスト盤になってしまう。
プロジェクトX 挑戦者たち...の主題歌としておなじみの超ロングセラー 地上の星/ヘッドライト・テールライト以前の大ヒット曲を集めたベスト盤でありCD一枚に収める曲としては納得できるものである。
デビューからしばらくは「暗い唄」の代名詞のような存在であったが、こうして聴いてみると前向きな応援歌やメジャーキーでの楽曲も多い。彼女の声質や歌唱法が湿った感じであるので、カラッとした印象は少ないのであるが。 7曲目「誕生」は自分励まし的な中島みゆきの「根暗(死語)」ソングっぽく始まるが、いつの間にか愛する人への応援歌となって壮大なサビへとつながる必聴の名曲である。
中島みゆきクラスのベテランになると、初期から現在に至るまで名曲が多いので一枚で多くの名曲を堪能できるのはどうしてもベスト盤になってしまう。
プロジェクトX 挑戦者たち...の主題歌としておなじみの超ロングセラー 地上の星/ヘッドライト・テールライト以前の大ヒット曲を集めたベスト盤でありCD一枚に収める曲としては納得できるものである。
デビューからしばらくは「暗い唄」の代名詞のような存在であったが、こうして聴いてみると前向きな応援歌やメジャーキーでの楽曲も多い。彼女の声質や歌唱法が湿った感じであるので、カラッとした印象は少ないのであるが。 7曲目「誕生」は自分励まし的な中島みゆきの「根暗(死語)」ソングっぽく始まるが、いつの間にか愛する人への応援歌となって壮大なサビへとつながる必聴の名曲である。
中島みゆきの楽曲には駄作はないと思っているので、新作 恋文 にも期待したい。
大吟醸 :: 中島みゆきの続きを読む
by 椎名林檎 1999年作品
このデビューアルバムを初めて聴いたのは、私がまだ米国に住んでいたときだった。
グランジは米国ではHIPな存在だったが、その系統の音楽はあまり好きではなかった。しかし、このアルバムを聴いた時、自分の予想を超えた「日本語歌詞」のグランジの凄さに驚いた。
グランジ/オルタナというカテゴライズについての反論はあるかと思うが、自分の中では椎名林檎サウンドはグランジとして響き、同時にその巧みな日本語歌詞による「女の情念」の表現には「中島みゆき」と同じ匂いを感じた。
一般にデビューアルバム特有の、やや空回りにも似た「勢い」が情念の表現に拍車をかけており,言葉廻しの技術ではまだまだ上をいくはずの中島みゆきと同レベルでの迫力を産んだ。
更にこれもデビューアルバム故か、自分respectアーティストへのオマージュがいたるところで見受けられる。Blanky Jet CityやNirvana等、歌詞に直接的にあらわれるだけでなく、2ndアルバム以降の楽曲と比較すると英語詞が多いのもそのひとつである。
尊敬するアーティストからの影響を照れることなく露にすることで、新宿系アーティストというくくりだけではなく、自分はもっと広く深い音楽への造詣があるのだと主張しているようにも思える。
本レビューを書きながら改めてこのアルバムを聴いてみたが、未だに何度聴いても飽きがこない。
1曲目「正しい街」のイントロは今でも新鮮に響く。
結婚、出産、離婚という経験の後、ついにイメチェンを図った最新の椎名林檎のアーティストとしてのあり方はDVD作品「Electric Mole」で確認してみたい。
グランジは米国ではHIPな存在だったが、その系統の音楽はあまり好きではなかった。しかし、このアルバムを聴いた時、自分の予想を超えた「日本語歌詞」のグランジの凄さに驚いた。
グランジ/オルタナというカテゴライズについての反論はあるかと思うが、自分の中では椎名林檎サウンドはグランジとして響き、同時にその巧みな日本語歌詞による「女の情念」の表現には「中島みゆき」と同じ匂いを感じた。
一般にデビューアルバム特有の、やや空回りにも似た「勢い」が情念の表現に拍車をかけており,言葉廻しの技術ではまだまだ上をいくはずの中島みゆきと同レベルでの迫力を産んだ。
更にこれもデビューアルバム故か、自分respectアーティストへのオマージュがいたるところで見受けられる。Blanky Jet CityやNirvana等、歌詞に直接的にあらわれるだけでなく、2ndアルバム以降の楽曲と比較すると英語詞が多いのもそのひとつである。
尊敬するアーティストからの影響を照れることなく露にすることで、新宿系アーティストというくくりだけではなく、自分はもっと広く深い音楽への造詣があるのだと主張しているようにも思える。
本レビューを書きながら改めてこのアルバムを聴いてみたが、未だに何度聴いても飽きがこない。
1曲目「正しい街」のイントロは今でも新鮮に響く。
結婚、出産、離婚という経験の後、ついにイメチェンを図った最新の椎名林檎のアーティストとしてのあり方はDVD作品「Electric Mole」で確認してみたい。
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