2005年3月 アーカイブ

ラジャ マハラジャ インドに来てからは新しいCDを入手キることもないし、MTVもインドポップスばかり。且つ、音楽的に興味をそそられるものではないため音楽ネタが無い。音楽コラムの更新もままならないが、私の知っているインド音楽、それとインドに関連した楽曲をいくつか紹介したい。

はじめに、現在のインドポップスを簡単に説明すると、インドの伝統音楽(メロディ)と西洋音楽のアレンジ(楽器)の融合体といえる。
韓国、タイ、中国(香港)、シンガポール等アジア諸国のポップスは、私が聞いた限り日本のそれに近い。言い換えればあくまで西洋音楽のフォーマットに、各国固有のメロディがブレンドされているという感じだ。
よって歌詞(言語)の響きに慣れてしまえば音楽的にはそれほど違和感もなく、個人的にはかなり楽しめるものだ。

インドの音楽はこれらのフォーマットとヘ全く異なる。個人的には一番のカルチャーショックはこの音楽だった。
インドポップスはあくまでインドの伝統音楽、なんとなく日本の演歌に近い雰囲気はあるのだが、その伝統音楽を西洋楽器を使って表現している音楽である。
そして、基本的には全ての音楽はダンスミュージックである。
インド人は顔が小さく、足が長い。その美しい体型を活かした踊りは決して下手ではない。ダンスの技術的にはかなり高度だとは思うのだが、何かおかしく感じるのだ。
ひとつはその振り付けにある。ヒンズー教の伝統的な踊りは幻想的且つ美しい。これをベースに現代的(西洋的)な要素を融合させたものが、現在のインドポップスの踊りなのだが、この振り付けが何か滑稽(失礼!)なのだ。
極端な言い方をすれば、ラッキィ池田の振り付けを非常にスタイルが良い高度なテクニックをもったダンサーが表現しているという感じだ。
インドポップスは音楽と、ダンスとも世界に例をみない非常に個性的な芸術である。しかしながらインドの方には申し訳ないが、私個人には心に響かなかった。インドポップスよりは変調子連発のインド伝統音楽の方が私の好みだ。食事の際に聞くのが最高だ。
インドにはまる人は、きっとこの音楽を好きになる人なのだろう。

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