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Light from Above::Black Tide(ブラック・タイド)

by Black Tide2008年作品
Light from Above::Black Tide  凄い、凄いバンドだ。リリース後2年近く聴くチャンスを逃していた、自分自身を悔しく思う。
聴くと自然にヘッドバンキングしてしまう1曲目の"Shockwave"をカッコ良いと思わなければ、ハードロック・ヘヴィメタルとの相性はゼロだろう。
そう断言できる豪快な名曲で幕を開け、全11曲徹頭徹尾ハードなロックンロールで突っ走る素晴らしいロックアルバムだ。
ギターが作曲の中心で「こんなリフ作ったけどどうすか?」「カッケー!最高。」というやりとりが想像できるストレートな楽曲とリズム隊のグルーブは流石アメリカ人!と唸ってしまう。
Mー9でメタリカをカバーをしているが、他にもGun's & RosesやVan Halenに代表される80年代のメタルバンドからの影響は至る所で垣間見える。
オリジナリティ云々を唱える人もいるが、自分たちの好きな音楽を素直に形にしただけでネガティブな要素は全く無い。
中にはM-7やM-10、M-11のように所謂"ジャパメタ"っぽい曲もあり、日本人の琴線にふれるコード進行や歌メロも楽しめる。
私なんぞが何を書いても、このバンドの魅力は表現し切れない。
とにかく一度聴いて欲しい、と心から思うバンドであることは間違いない。
発表当時の平均年齢17歳、ボーカルは14歳というデータはおまけ。アルバムを語るに必要無い。現在はボーカルが声変わりしたようだが、ギタリストは益々凄みを増している。
日本の10代バンドマンよ、これが世界、メジャーの実力だ。精進、精進。

  1. Shockwave

  2.  スピード感は、2バスの高速連打で生み出すものではない。ということを体感させてくれる。凄い。
  3. Shout

  4.  タイトル通りシャウト。ボーカルではなくてギターが叫んでいる。
  5. Warriors of Time

  6.  哀愁のギターリフとメロディは80年代というよりは70年代のハードロック。
  7. Give Me a Chance

  8.  カントリーミュージックのテイストがまぶされたアメリカン・ハードロック。アメリカ人は大好きでしょうね、こういうの。
  9. Let Me

  10.  ガンズとかモトリーなどに強烈に感じたグルーブ感を見事に消化している。
  11. Show Me the Way

  12.  リフがアメリカン!若いバンドがこういう曲を作れるのは嬉しくなる。ギターがカッコいい。
  13. Enterprise

  14.  ジャパメタでこういう曲やるバンドあったなぁ、と懐かしく感じる。悪い意味は無い。本当にカッコいいし上手い。
  15. Live Fast Die Young

  16.  イントロのリフ、Aメロ、ブリッジ、サビ、と私の大好きなアメリカンハードロックの王道。ケチのつけようが無い。
  17. Hit the Lights

  18.  Metallicaのカバー。歌い方は少しジェームスに似ているが、オリジナル曲といっても違和感は無い。
  19. Black Abyss

  20.  これも80年代のJapanese Metalシーンを思い出すギターリフ。メロディのフックも日本的。
  21. Light from Above

  22.  アルバムタイトル曲はY&Tを彷彿とさせる哀愁のメタルナンバー。日本人は大好きですよ、こういうの。
  23. Black Window

  24.  日本版ボーナストラックだが、これは得した気分。いやボーナスにしとくのは勿体無いですよ。良い。
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