GUNDAM Rock(ガンダム ロック):: Andrew W. K.
by Andrew W. K.2009年作品
着うたやその派生品であるJ-POPのカバーアルバム(PREMIUM COLLECTION - THE JAPAN COVERS ~一発勝負)等、最近は日本向けの活動が多い「兄貴」ことAndrew W. K.による日本向け企画アルバム。
先述のアルバムで、「哀・戦士」をカバーしたことと、ガンダム30周年に乗っかったという、取り立てて日本アニメファンでも無い兄貴にとってはお遊び企画である。
先述のアルバムで、「哀・戦士」をカバーしたことと、ガンダム30周年に乗っかったという、取り立てて日本アニメファンでも無い兄貴にとってはお遊び企画である。
と侮っていたが、意外に上出来な企画物であるのと、ガンダム30周年に乗っかってここでも取り上げる。
このアルバムは、2006年にZガンダム20周年ということで劇場版が公開されたが、その時の企画物である"風呂嫌いギタリスト、リッチー・コッツェン"の「哀 戦士・Z×R」以来の英語によるガンダムソング集だ。
「哀 戦士・Z×R」はリッチー・コッツェンの、ギタリスト、ボーカリスト、アレンジャーとしての才能と実力をまざまざと見せつけられた名盤であったが、それに比べるとこのアルバムは原曲に忠実なカバー集に思う。
このアルバムは、2006年にZガンダム20周年ということで劇場版が公開されたが、その時の企画物である"風呂嫌いギタリスト、リッチー・コッツェン"の「哀 戦士・Z×R」以来の英語によるガンダムソング集だ。
「哀 戦士・Z×R」はリッチー・コッツェンの、ギタリスト、ボーカリスト、アレンジャーとしての才能と実力をまざまざと見せつけられた名盤であったが、それに比べるとこのアルバムは原曲に忠実なカバー集に思う。
リッチー・コッツェンは歌詞にもこだわっており、オリジナル英語詩の部分にも手を加えており、アメリカ人にとってはより自然な英語表現になっている。
対して、兄貴の方は日本人がオリジナルを英訳した詞をアレンジしたとあって、歌詞の内容やオリジナル英語詞部分もオリジナルのそれに忠実だ。
賛否両論あるだろうが、日本のファンサービスに徹底した兄貴のやり方を私は評価する。
賛否両論あるだろうが、日本のファンサービスに徹底した兄貴のやり方を私は評価する。
インストやアイキャッチもカバーしており、「Andrew W. K.?なんじゃそれ。」というガンダムヲタのツボも押さえている。
「カバーというよりコピー」という印象も強いのだが、「ALONE IN THE WIND (風にひとりで)」はオリジナリティがあり、原曲よりも私は好きだ。
リッチー・コッツェンの「風にひとりで(こちらは" ALONE AGAINST THE WIND")」はカバーというより、アンサーソングというかオリジナル曲にインスパイアされて作りました、というくらい別ものでリッチーのオリジナル曲と見まごうほどだが、絶品の超名曲に仕上がっている。
井上大輔のオリジナルは名曲「哀・戦士」のカップリングということなのか、劇中での使われ方が地味な(哀愁のある)シーンだったからなのか理由はわからないが私にとっては非常に地味なイメージしかなかった。
リッチーもアンドリューもオリジナル以上に印象的な曲に仕上がっており、逆にオリジナル曲の素晴らしさに気づかされた。
というような新たな気づきもあり、かなり気に入ったアルバムである。
リッチー・コッツェンの「風にひとりで(こちらは" ALONE AGAINST THE WIND")」はカバーというより、アンサーソングというかオリジナル曲にインスパイアされて作りました、というくらい別ものでリッチーのオリジナル曲と見まごうほどだが、絶品の超名曲に仕上がっている。
井上大輔のオリジナルは名曲「哀・戦士」のカップリングということなのか、劇中での使われ方が地味な(哀愁のある)シーンだったからなのか理由はわからないが私にとっては非常に地味なイメージしかなかった。
リッチーもアンドリューもオリジナル以上に印象的な曲に仕上がっており、逆にオリジナル曲の素晴らしさに気づかされた。
というような新たな気づきもあり、かなり気に入ったアルバムである。
ただ、企画物連発の次はピアノのインストアルバムとのこと、そろそろオリジナルロックアルバムを出して下さいよ、兄貴(ちょうど一回年下だが)。
TV SERIES 【OPENING NARRATION】 (TVシリーズ オープニング・ナレーション)
GUNDAM ON THE EARTH (ガンダム大地に立つ)
兄貴のキーボードによる完コピバージョン。意表を突いたオープンニング曲であるが、盛り上がりますな。
FLY, GUNDAM (翔べ!ガンダム)
ファーストの主題歌で、アニメタル、アニパンク、リッチーとカバーも多数あり。原曲に忠実だが、サビ前のコード進行はちょっとひねっている。
CHAR THE GREAT (颯爽たるシャア)
これも完コピのインスト。意表を突かれてばかり。
HERE COMES CHAR (シャアが来る)
この曲を英語でカバーしたのは、私が知る限り世界初の試みだ。ファーストガンダムリアルタイム世代の私ですら、かっこいいシャアの登場、戦闘シーンでこの曲が流れたため完全に脱力したものだ。だが、このカバーは結構良い。ガンダムの黒歴史から兄貴が甦らせた。
STAR CHILDREN (スターチルドレン)
まさかこの曲をカバーするとは。アニメタルでもカバーされていたが、ロックアレンジが良く似合う曲。
THE CROSS OF SAND (砂の十字架)
「ライリーライリーライリーリラ~」部分の歌い方が、オリジナルの"やしきたかじん"そっくりでびっくりした。谷村新司もびっくりしたことだろう。
EYE CATCH (アイキャッチ)
面白い。
SOLDIERS OF SORROW (哀 戦士)
リッチー・コッツェンも当然のごとくカバーした、ガンダムミュージックに燦然と輝く名曲。Andrew W. K.ならちょっとジム・スタインマンっぽくなるかと思ったが、これは原曲に近いアレンジ。
PEACE FOR A MOMENT (ひとときのやすらぎ)
「今はおやすみ」がこの順位に入っていれば完璧だったが。
ALONE IN THE WIND (風にひとりで)
兄貴らしいアレンジで感動的に仕上がっている。映像が浮かんでくる。
BEGINNING (ビギニング)
予想外のアレンジも施された力作。
FEAR TO FIGHT (戦いへの恐怖)
インスト5曲はさすがにお腹いっぱいだ。逆襲のシャア主題歌(by T.M. Network)を入れれば良かったのに。
ENCOUNTER (めぐりあい)
オリジナルが完成しきっているので、なかなかアレンジは崩しにくいのであるが、オリジナリティを入れつつ美しく仕上がっている。
AMURO FOREVER (永遠にアムロ)
歌い出しの"Amuro~"にはちょっと笑ってしまった。が、これは気合いが入ったアレンジで気に入った。バラード系の曲の方がAndrew W. K.風アレンジがはまるのか。
GARMA ZABI'S FUNERAL SPEECH BY GIREN ZABI (ギレン・ザビ 「ガルマ・ザビ追悼演説」)
"Why?"の後の間に「坊やだからさ」と合の手を入れられるような編集は、心意気を感じる。"Cause, He was a baby."とでも言うのかな。オバマ大統領並みの迫力。
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