トップ >映画評論瓦版:DVD批評 >ドラマ > 古畑任三郎 ファイナル :: 田村 正和

古畑任三郎 ファイナル :: 田村 正和

古畑任三郎 3rd season DVD-BOX 映像作品を誰の物かと定義するのは難しい。監督の作品とすべきか、脚本家のそれかまたは主演俳優か。
音楽作品は実に明快である。作詞・作曲家が表に出てくるのは極稀で、90%以上は歌い手或いは演奏者のクレジットが全面に出る。(もっとも、お金の流れは別であるが)
2006年1月3,4,5日と三夜連続で「古畑任三郎」の最終章(らしい)が放映された。
現時点での視聴率等のユーザー評価データを得てはいないが、「古畑任三郎」らしい作品であった。

「古畑任三郎」は、最初から犯人が視聴者にはわかっており、その偽装を如何に古畑が切り崩していくかというプロットで全編を押し通した。作品のタイプとしては映像よりも、活字媒体での表現の方が簡単だと思う。
これが映像作品として成功した理由は、主演の田村正和の存在感に他ならない。共演の西村雅彦も非常に良い味を出しており、役者(配役)の勝利とも言えよう。
そういう意味で、私としては「古畑任三郎」は田村正和の作品だと定義してしまいたい。

2006年のスペシャル版に話を戻そう。
第1夜は軽いどんでん返しっぽい結末であったが、石坂浩二を相手役とした高クオリティの作品である。
あくまで想定内の「軽い」どんでん返しであり、作品のテイストには変わりがない。クオリティを保ちながらのマンネリは非常に高い技術が必要であり、大いに賞賛されるべきであろう。

第2夜は野球選手のイチローが犯人役として登場する。古畑ファンには懐かしい顔が、実はイチローの腹違いの兄だったりと、矛盾や破綻など一切気にしない設定もちょっとしたサプライズである。(兄は確か資産家の息子で内田有紀似の奥さんがいたはず。)
アメリカでも英語字幕付で放映されると思うが、アメリカのイチローマニアにはかなりのお宝作品ではなかろうか。
プロットとしてはあまり面白くはないが、イチローも素人としては良い演技をしており、この作品は役者(配役)による話題性の勝利だろう。

第3夜は「ブルガリ三四郎」という古畑任三郎をモチーフとしたドラマの脚本家が犯人役の作品である。
最終回ということで遊び心も満載ではあるが、脚本家「三谷幸喜」の意地というか「古畑任三郎」は自分の作品であるということを主張するための作品であると思う。
プロットも面白かったし、台詞回しも面白かった。この回位「古畑任三郎:三谷幸喜」としてあげたいが、犯人役の松嶋菜々子が良かったので、「古畑任三郎:松嶋菜々子」にしてしまいたい。

| コメント(0)| トラックバック(0)

トラックバック(0)

この記事に対するトラックバックURL: http://www.ymzoo.com/_mt/mt-tb.cgi/121

コメントする

最新コメント

    最新トラックバック