5150 :: Van Halen

by ヴァン・ヘイレン 1986年作品
5150  "ダイヤモンド"デイヴ・リー・ロスが脱退(クビ?)後、"ヴォイス・オブ・アメリカ"・サミー・ヘイガーが加入し、Van Halen初の全米チャート1位を獲得した、これまた80年代を代表する名作。
シングルカットされた#2 "Why Can't This Be Love?"をはじめ、前作"1984"で開拓したポップ路線を、素晴らしい歌唱力を持つロックボーカリストの声を最大限に活用することで更に広げた。

 Van Halenの特徴であるファンキーなリズムギターと、"Jump"で聴かせてくれたシンセサイザーによるソフトなサウンドが見事に融合し、Dave Ree Rothでは歌いこなせなかった曲のアイデアを全て具現化した隙のない名盤である。

 当時はDave Ree Roth を惜しむ声も少なくは無かったが、私的には代わりにSammy Hagerが加入するということで、アルバムが発表される前からかなり期待をしていた。
実は初めて"Why Can't This Be Love?"を聴いた時はVan Halenの曲としてはかなり違和感を覚えた。この曲が非常に良い曲であることには疑いはなかったが、所謂ヘヴィ・メタル/ハード・ロックとしては過去に例がないような斬新なサウンドがその違和感の原因であったことに気づくまでは暫くの時間を要した。

 そんな違和感もアルバムの#4 "Dreams"を聴いた時に全て吹き飛ばされてしまった。
この曲はエディ・ヴァン・ヘイレンの作曲能力とサミー・ヘイガーのメロディ&歌唱力、そしてコンパクトながらいかにもエディというギターソロもあって正にヴァン・ヘイレンの代表曲というにふさわしい超名曲だ。
80年代のロックが好きであるにも関わらず、この曲を聴いたことがないのであれば、この曲を聴くためだけにCDを買っても損はしない。むしろお釣りがくる位。必聴度200%。

5150

 楽曲紹介
 心機一転ということなのか、このアルバムからエディのギターが新しいものに交替した。その名も"5150"ギター。という訳でアルバムを通してギターサウンドにも変化がある。

  1. Good Enough

  2.  いきなり"Hello, Baby"というサミー・ヘイガーの挨拶(?)から始まる、ノリの良いハードロックナンバー。ボーカルが違うとこうも印象が異なるのかという感想だったが、ギターサウンドも若干クリーンになっており曲自体が上品なサウンドに仕上がっている
  3. Why Can't This Be Love?

  4.  80年代後半から90年代前半に流行したファンク・メタルの元祖となった曲。今になって思えばこんな曲を演れるのはVan Halenだけだと思うし、ライブでも苦も無くこのノリを再現できるエディのギタープレイには恐れ入る。15年以上経って聴いても色あせることがない隠れた名曲である。
  5. Get Up

  6.  
  7. Dreams

  8.  メロディアスなキーボードのイントロからキャッチーなボーカルメロディ、そして感動的なサビへと流れる完璧なハードポップの名曲。この曲が生まれたという事実がサミー・ヘイガー加入は大成功だったという証である。
  9. Summer Nights

  10.  
  11. Best of Both Worlds

  12.  
  13. Love Walks In

  14.  Van Halen初の本格的バラードナンバー。この曲もメロディが素晴らしく、加えて歌唱も素晴らしい。このバラードがアルバム全体のフックになり、アルバム&バンドをアメリカのメインストリームに押し上げた。
  15. 5150

  16.  
  17. Inside

  18.  
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